ご案内
比較的短期間のものだが、もう少し長い期間、例えば数年単位でトラッキングすれば、さらに興味深いデータが得られるに違いない。
同じ要領で、競合企業や競合商品の記事投稿について、量的な動向分析を行うこともできる。
長期的に定点観測を行って収集したデータは、ブランディング・リサーチの指標として利用することもできるのではないだろうか。
また、データマイニングによって質の分析を行うこともできるので、今後この分野には、リサーチ会社やブランディングに強い広告会社、コンサルティング会社などの進出が予想される。
【データマイニング】企業に大量に蓄積されるデータを解析し、その中に潜む項目間の相関関係やパターンなどを探し出す技術。
RSS検索ではないが、時系列のブログ分析については日本にも非常にすぐれたサービスが存在する。
そのひとつがTのOにより開発された「b」というブログ検索エンジンである。
ウェブサイトのトップページに「ブログで社会の動きをチェック!!」と表記されていることからもわかるとおり、これはブログの情報をマーケットインテリジェンス的に理解することを目的としたものである。
例えば、Bでは、キーワード検索に対して、該当やBのような投稿数の推移を表示するだけでなく、記事の内容がキーワードに対して好意的か、批判的かを分析したグラフまで表示してくれるなど機能面でもさまざまな工夫がなされている。
ただ、このウェブサイトは検索対象としているブログの数があまり多くない。
アカデミックなプロジェクトであり、「ブログの収集と、更新の監視、また収集したデータを用いたテキストマイニングを行うツール」とトレンド検索以上のサービスを目指していることもあるだろうが、やはり最大の原因は、RSS検索を主軸にしていないことではないか。
サーバーの増強などにより解決できる問題なのかもしれないが、RSS検索に頼らずに、どこまで発展できるかが注目される。
日本初のブログ検索エンジンであるだけに、今後に期待したい。
RSSには、記事情報のタイトルや情報元のウェブページヘのリンク、情報のサマリー(概要)が記述されている。
つまり、極端な言い方をすれば、RSSによって得られる情報は要約だけである。
そのため、RSSファイルの内容を収集してデータベース化しているRSS検索エンジンでは、短い情報ならばともかく、ある程度のテキスト量となっている情報については、途中までしか表示されないということも起こる。
とくに商用サイトでは、RSSはウェブサイトの更新情報を通知し、ユーザーをウェブサイトヘと誘うプロモーションツールである場合が多い。
それゆえ、RSSに含まれるサマリーは、ユーザーの興味をひくための見出しレベルになりがちである。
例えば、あるアクセス解析のイベント告知サイトは自サイト内のコラムをRSS配信しているが、ユーザーのウェブサイトヘの誘導を目的にしている以上は、やはりコンテンツをひとことで説明するようなものにならざるをえず、内容はリンクをたどってウェブページにアクセスしなければわからない。
こうしたケースでは、RSS検索エンジンを利用しても十分な検索結果を得るのは難しいだろう。
この問題を克服するために、Tなどでは、RSSの情報収集に加えて、RSSファイル内のリンク先ウェブページの情報も収集することで、新規情報の内容をすべて収集するようにしている。
ただ、こうした手間のかかる処理を行っているせいか、最近ではTの情報更新の速度が落ちていると指摘する声もある。
これまでも、数多くの検索エンジンが、インターネット上の膨大な情報を収集更新していく負荷に耐えきれずに消えていった。
いまだにGやYが何十億ページ、何百億ページという登録ウェブページ数を競い合うように発表しているが、情報量への対処の仕方は今後、RSS検索エンジンやブログ検索エンジンのひとつの課題となるであろう。
従来型ウェブ検索エンジンの逆襲もはやインターネットの「顔」ともなりつつあるウェブ検索エンジンだが、この数年、ブロードバンドの普及によってインターネットユーザーが増加し、利用目的が多様化したことで、ひとつの検索サービスを提供するだけではユーザーニーズを満たすのが難しくなりつつある。
この状況を踏まえて、ウェブ検索エンジンではさまざまな工夫がなされている。
例えば、検索の対象を画像ファイルにしぼった「画像検索エンジン」、映像ファイルにしぼった「映像検索エンジン」、音声ファイルにしぼった「音声検索エンジン」などが開発され、従来のウェブ対象の検索エンジンと合わせて提供している。他にも、ニュースサイトのニュース情報だけを集めた「ニュース検索エンジン」やECサイトの商品だけを検索できる「ショッピング検索エンジン」なども提供しており、人気が高い。
GやY、Mなどの人気検索エンジンでは、インターフェースの基本位置に従来のウェブ検索を提供しながらも、タブをクリックして画面を切り替えることで、こうした新種の検索エンジンを利用できるようになっている。
これと同じように、ブログの普及とRSS情報の増加を受けて、RSSに特化した検索エンジンやブログに特化した検索エンジンをオプションとして追加する可能性もある。
例えば日本では、いち早く「ブログ」検索機能を導入している。
ただ、これはIが日本でも有数の会員数を誇るブログサービスを提供していることを受けたもので、あくまでブログ検索であってRSS検索ではない。
また、G、Y、Mに続く4番手の検索エンジンとして知られるAの「A」も、日本語版ではブログ検索タブを導入している。
Aは2004年に、当時オンラインRSSリーダーの最大手であったBを買収しており、RSS検索とウェブ検索の融合に早くから取り組んできた企業である。
この試みが今後、上位3社を脅かすきっかけになるのかどうかが注目されるところだ。
ただし、上位3社もただ手をこまねいているわけではない。
アメリカの話ではあるが、Gは2005年9月から、ブログ検索エンジンのベータ版を提供しており、MもRSS検索エンジンを開発中であるとされている。
主要なウェブ検索エンジンは、検索ビジネスという激戦が繰り広げられた分野で勝ち残ってきたプレーヤーであり、資金力・開発力の両方で新興ベンチャー企業より優位に立っているのは間違いない。
こうした企業が、RSS検索やブログ検索をどのように進化させて、サービスに取り込むのか。
そしてTやFなどの新興企業は、専門性とベンチャーならではのフットワークを生かして、それにどう対抗するのか。
注目したい。
ウェブ検索とRSS検索の融合大手ポータルサイトの中には、単なるタブの追加ではなく、RSSやブログの検索と従来のウェブ検索の融合を目指している企業もある。
ひとつはYである。
日本国内で50%以上という圧倒的な検索シェアを誇るYは、導入に続き、ウェブ検索の結果リストにRSSフイードのリンクとMyYへの登録リンクの表示を始めた。
これにより、ウェブ検索で気になるブログやウェブサイトを見つけた場合、もしそのウェブサイトがRSSで情報を発信していれば、その場でMに登録することができる。
同じような施策は、Aでも行われている。
やはり検索結果のうちRSSを配信しているウェブサイトについては登録リンクが表示され、そこからAskjpのオンラインRSSリーダー「B」に登録することができる。
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